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知っておきたい!化粧品の成分表示チェック法

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知っておきたい!化粧品の成分表示チェック法

1. 化粧品成分表の表記ルールとは?

1-1. 化粧品成分表記にはルールあり

化粧品の成分は、外箱や商品に貼り付けられたラベルなどに細かい字で記載されています。けれどあまりにも字が小さく、また普段見慣れない言葉が多いので敬遠しがち。けれどこの成分表示は各社バラバラに記載しているものではなく、薬機法で定められたルールにのっとって明記されています。

  1. 配合された成分すべてを記載すること
  2. 配合量が多い成分順に記載すること
  3. 配合量が1%以下の成分は、記載順序に決まりなし
  4. 香料成分は複数の成分をまとめて香料としてもよし
  5. 厚労省から効果が認められた有効成分については*をつけて表示すること

上記のルールに従った成分表示が求められており、成分の意図的な記載漏れや虚偽記載などは認められていません。

1-2. 成分表示以外にも必要な情報

商品に必要なのは成分表示だけではありません。販売名(商品名)や種類別名称、内容量、使用方法、製造番号/製造記号、リサイクル表示、問い合わせ先、製造販売業者の氏名または名称および住所(URLがあれば表示)、原産国名などの情報も記載します。

2. 化粧品を構成する3要素

2-1. 化粧品はベースが大事

化粧品を購入するときには、アスコルビン酸やアラントインなどの有効成分やその濃度などに注目しがちですが、これら有効成分をしっかり受けとめるベース成分も重要です。ベース成分とは水性成分、油性成分、界面活性剤の3つが基本で、化粧品の約70~90%前後を占めています。とくに化粧水はその大部分が水(精製水)になりますが、メーカーによっては海洋深層水やハーブ水、温泉水、樹皮液、米などの発酵液などを使用し、ほかの商品と差別化することも。油性成分は肌の保護や保水のために配合され、おもに乳液やクリーム、口紅、ファンデーションなどに配合されます。

2-2.商品によりベース部分が変わる

化粧水や乳液、クレンジングオイル、美容オイルなど製造する化粧品の種類によって、水性成分、油性成分、界面活性剤の3つのベース成分の構成が変わってきます。このベース部分は人間にとって骨格となる重要なもの。水性成分だけでも精製水や天然水、植物の蒸留水、さらにエタノール(アルコール)、多価アルコール(グリセリン、BG、DPG、PG)などいくつか種類があり、商品の特徴や方向性によって配合する成分を調整していきます。ベースがしっかりしていないと、その後に配合する有効成分の力を十分発揮させることができません。

2-3. 油性成分と界面活性剤の役割

人の肌に油性成分は必要ないと感じられるかもしれませんが、肌に水分(うるおい)を与えても、そのまま放置すれば水分はそのまま蒸発してしまいます。油性成分は肌表面に薄い保護膜をつくり、保湿効果をアップさせてくれるのです。界面活性剤は水分と油分を混ぜあわせるために配合されています。この成分が含まれていない化粧品は水分と油分に分離してしまい、せっかくの有効成分を肌に届けることができません。

3. 1%以下の有効成分は無意味?

3-1. 有効成分は少量でも効果あり

成分表示は配合量の多い順番で記載されています。なかには配合量が1%未満の成分も。「たった1%の成分でなにができるの?」と疑問に思うかもしれませんが、配合量が少なくても効果が発揮できると確認された成分なので問題ありません。1%以下の配合量として考えられる成分は、アセロラ果実エキスやアロエエキス、イチョウ葉エキスなどのような植物エキス類、高分子保湿成分として化粧品に使われるヒアルロン酸ナトリウム、肌表面で水分を保持してくれるコラーゲンなど。ほかにも化粧品の品質を保持する防腐剤や酸化防止剤などもあります。

3-2.厚生労働省が認めた有効成分

医薬部外品指定された化粧品のなかには、厚生労働省が認可した有効成分が配合されています。有名なところではメラニン生成抑制効果のあるプラセンタエキス(美白成分)、セラミド産生促進効果のあるライスパワーNo.11、表皮細胞のβ酸化促進効果のある塩化レボカルニチンなどがあります。これらは美白効果や肌のバリア改善機能などがあると認可された成分で、安心して使用することができます。

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4. 防腐剤や酸化防止剤は悪者?

4-1. 化粧品の品質保持は重要

化粧品を容器から取りだして使うとき、容器の口に指先や手のひらなどの皮膚が接触します。また空気に触れることによりさまざまな雑菌が化粧品と接触することになり、水分や油分が多い化粧品にカビや雑菌が繁殖することも。防腐剤は品質保持のために配合されており、実際に配合されている成分は人体に対する毒性が低く、ある程度の安全が確認されたものが採用されています。

4-2.化粧品の参加を防ぐ酸化防止剤

化粧品は一度空気に触れると、どんどん酸化していきます。油分はすべての成分が(速度の差はあれ)酸化してしまうため、容器内の製品の品質保持はもちろん、肌につけたあとの酸化を防止するためにも重要な成分となっています。

まとめ

化粧品のなかにはさまざまな成分が含まれており、一目見て内容を把握するのはむずかしいものです。けれど成分表示の基本がわかっていれば、安心して化粧品を購入することができます。ただ化粧品の成分は多岐に渡るため、化粧品製造を考えているなら専門家のアドバイスをもらう、OEM生産にするなどの対策が効果的です。

           

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