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2021年版 化粧品OEM業界の課題と将来性

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2021年版 化粧品OEM業界の課題と将来性

近年、右肩上がりで拡大してきた化粧品OEM(製造受託)。毎年多くのブランドが新規参入し、海外にも販路が広がりました。また、OEM会社の数も増加傾向にあり、製造以外にも扱うサービスが多様化する傾向です。この記事では、2021年以降における化粧品OEM業界の状況分析と、未来予測について取り上げます。

化粧品OEM業界の現状

OEMとは、「Original Equipment Manufacturer」の頭文字を取ったもので、商品の製造を社外の専門業者に委託する製造システムを意味します。化粧品の製造には衛生レベルの高い工場や機械、専門的なノウハウが必要とされますが、OEM会社に委託することにより、コストを抑えてオリジナルの企画を商品化することが可能です。また、化粧品の製造販売には薬機法により国のライセンスが必要になりますが、OEM会社に委託すれば新規のライセンスを取得する必要はありません。

コストと技術の両面のメリットから、近年では化粧員業界全体におけるOEMは増加の一途を辿り、今後も企業規模の大小にかかわらず顕著になっていくと予測されます。

大手の参入と多様化がカギ

昨今の化粧品OEMに関して、いくつかの特徴が挙げられます。ひとつは異業種からの新規参入です。特に大手企業が独自の新成分や特許技術などを掲げ、従来にないシリーズを展開する戦略が目立っています。それらの大企業はすでにネームバリューがあるため、消費者からの注目度や信頼感が高いこともポイントです。

また、OEM会社に関しては、従来の製造のみ受諾というやり方ではなく、ODM(企画から委託する製造システム)に近いスタイルが主流になりつつあります。パッケージや研究開発、マーケティングや顧客の獲得まで一括で委託できるため、ゼロから立ち上げる会社にとっては利便性が高く、OEM会社から専門的なアドバイスを受けながら商品開発をすすめる企業も少なくありません。

化粧品OEM業界の課題

現在、化粧品業界が抱える問題の一つに、新規参入の増加や生産アイテムの多様化などによる競争の激化があります。それに連動してOEMに関しても、容器や原料の安定供給、ITの導入による製造ラインの最新化など、様々な課題が浮上してきました。今後は厳しい淘汰が予測されるため、特に新規参入に関しては、しっかりとした戦略が必須となるでしょう。

なお、2019年まで急速な成長を見せたインバウンド需要については、2020年のコロナ禍で一時期停滞しましたが、状況の回復に応じて市場の再活性が期待されています。今後は海外市場に特化したOEMも増加すると見られ、ビジネスチャンスを見逃さないよう、慎重なマーケティング戦略が必要です。

消費者の動向にも変化が

インターネットの普及により、消費者からの情報発信が販売数に大きく影響するようになりました。また、店頭だけでなく通販やTVショップなど、販売チャネルがマルチ化することにより、マーケティングが複雑かつ高度化しています。さらに、昨今は衛生に対する意識が高まっているため、OEMにも新しい技術や処方が求められています。

厳しい競争を勝ち抜けて消費者の要求に応えるには、細やかな市場分析はもちろん、ニッチに狙いを定めた商品企画や販売ルートの確保なども考慮に入れるべきテーマです。

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化粧品OEM業界の将来性

着実に上昇を続け、昨今その曲線がより上向きになってきた化粧品OEM業界。今後もますます製造数を伸ばしていくと考えられます。ただし、その業界全体を見渡したとき、メーカーにとっては課題とチャンスの両軸を視野に入れておくことが必要です。

ブランドが乱立し、消費者のニーズが多様化した今日、作れば売れるという時代は終わりました。明確なコンセプトを確立して厳しい競争を勝ち抜くためには、技術力と提案力を備えたOEM会社を選ぶことが最大の決め手になってくるでしょう。

まとめ

今後も上向きカーブが期待できる、化粧品OEM。しかし、その内幕は淘汰の時代を迎えようとしています。日本製の化粧品は海外で人気が高く、グローバルビジネスとしてもOEMには注目が集まっているのです。日本ゼトックでは長年培った経験と技術を活かし、国内外のマーケットの動向に即した高品質の化粧品を提案いたします。

           

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