化粧品事業を成功に導くポイント
化粧品市場に新規参入する場合、OEMで製造を外部委託する企業が増えています。では、どのようにOEMを活用すれば、より有利な事業展開ができるのでしょうか。そのためには時流をつかんだマーケティングが不可欠です。ここでは、OEMのメリット・デメリットや、近年の化粧品市場の動向など、OEMに関する最新情報をご紹介します。
化粧品OEMとは
自社で企画・開発した商品を、外部に委託する製造システムを「OEM」(Original Equipment Manufacturer)と言います。様々な業種で導入されていますが、化粧品業界では特に多いと言えるでしょう。
トレンドや消費傾向に合わせて多様な商品が流通する化粧品業界では、必要なロットを専門工場に委託できるOEMに向いています。新規設立の会社はもちろん、他業種から新規事業として参入する会社にとっても、OEMは心強いサポートとなるのです。
また、近年では企画の段階から委託できる「ODM」(Original Design Manufacturing)も、新しい製造システムとして注目されています。
★OEMについて、もっと知りたい方はこちらをご参照ください。
http://www.zettoc-cosme-oem.jp/oem.html
OEMのメリット&デメリット
化粧品のOEMには多くのメリットがありますが、同時にデメリットもあります。企画段階でそれらを十分に把握し、より有利な事業計画を立てることが重要です。
■OEMのメリット
OEMの最大のメリットは「投資費用が抑えられる」ことです。化粧品を自社製造するためには、衛生管理の徹底した専用設備や経験豊富な作業従事者が不可欠となり、多大な資金を投入しなければなりません。しかし、OEMなら必要な出荷数だけの生産が可能です。
また、化粧品の製造・販売に関しては、薬機法で定められたライセンスが必須ですが、OEMに委託すれば不要となります。さらに、OEM会社によっては容器や包装資材なども一括で発注できるため、窓口が集約されるという点もメリットです。
■OEMのデメリット
OEMのデメリットは、スケジュール管理の難しさにあります。外部委託製造なので、繁忙期に納期が遅れる可能性は否定できません。また、OEM会社の生産キャパシティによっては、コストの削減につながらない場合もありますので、生産設備などは十分に理解しておく必要があります。
化粧品の製品企画/マーケティング
OEMによる製造委託について解説したところで、次は「企画とマーケティング」にも目を向けてみましょう。化粧品は多くの種類があるため、価格帯やターゲット、販売チャネルなど商品の方向を絞り込むことが重要です。もし自社が既存の資産を持っていれば、それを活かすことで他社との明確な差別化が図れます。以下に代表例を挙げてみました。
- 美容関連施設を展開している場合
エステサロンやスパなど、施術に使用するオリジナル化粧品をOEM製造する会社は少なくありません。プロが使うサロン専用品は信頼性が高いため、サロンでの店売だけでなく一般販売用にも需要があります。
- 独自の販売ルートを持っている場合
他業種で一般顧客を獲得しており、独自の販路を持っている場合は、それを利用して化粧品の販売をすることも可能です。通販会社などが既に実践して成果を上げています。
- 地域名や名産品が生かせる場合
その土地ならではの豊かな自然環境や、名産品を生かした化粧品開発も、ナチュラル志向が強い現代の顧客層には安定した人気があります。
化粧品の製造を目指す貴方へ
オリジナル化粧品の販売をスタートするにあたり、最も密接に関わるのがOEM会社です。OEM会社は全国に数多くありますが、それぞれに特徴があります。規模、得意分野、どこまでサポートしてくれるかなど、単純な見積金額だけではなく、総合的なメリットを考慮して選ぶことが重要です。
なかでも、発注ロットに関しては慎重になる必要があります。1回の発注単位をロットと呼びますが、大ロットに対応できないOEM会社だと、もしも商品を増産することになった場合、工場を新たに探したり数か所に分けて生産したりすることになります。そうなると品質の安定を欠くリスクが生まれるため、最初から大ロット対応できる会社を選ぶ方が安心です。また、なるべく大きなロットで発注することで1個当たりの原価が抑えられるため、結果的に純利が大きくなるメリットもあります。
まとめ
オリジナル化粧品で成功するためには、入念な準備が必要です。今回は、そのなかでも核となる「OEM」と「マーケティング」について概要をご紹介しました。信頼できるOEM会社をお探しの際は、ぜひ日本ゼトックにご用命ください。半世紀を超える歴史に培われた豊富な経験と専門性の高い技術力で、貴社の企画をフルサポートいたします。