意外と知らない「マスクの正しい付け方」とは?
マスクの着用が当たり前となり、ニューノーマルの風景の一部になりつつあります。 一時期のマスク不足を越えると、手作りのマスクから使い捨てマスクまで、カラフルでさまざまなマスクを見かけるようになりました。
当たり前のようにつけているからこそ、あまり「マスクの正しいつけ方」を意識したことのある人は少ないかもしれません。
今回は、マスクの正しいつけ方をご紹介いたします。
【形状別】マスクの種類
まずは、マスクの種類についてご説明します。
マスクには、大きく分けて「平型マスク」「プリーツ型マスク」「立体型マスク」の3種類の形状があります。
平型マスク
平型マスクとは、平面マスクともよばれる、昔ながらの平べったい形状のマスクのことです。素材はガーゼで作られているものが多く、飛沫の防止のほか、乾燥から喉を守る目的でも使用されます。
顔のラインに対する密着性はあまり高くありません。
立体型マスク
立体型マスクとは、フェイスラインに合わせた形状に作ることで隙間なくぴったりフィットするタイプのマスクのことです。呼吸がしやすく、マスクをしたまま話しやすい点が特長です。
口に当たる部分が少ないため、女性にとっては口紅が付きにくい点もメリットです。
プリーツ型マスク
プリーツ型マスクとは、プリーツ(ひだ)を作ることで、フェイスラインへの密着性を高めた形状のマスクのことです。マスクをしたまま話してもズレにくいという特長があります。また、呼吸もしやすいです。
素材は、不織布などで作られた使い捨てタイプから、洗って何度も使える布製のものまでさまざま。手作りマスクでもプリーツ型の形状が見られます。
3つのマスクの形状のうち、付ける向きや裏表を間違えやすいのがプリーツ型マスクです。 次章で正しい付け方を詳しくご紹介します。
マスクの正しい付け方
マスクの正しい付け方は、以下の4ステップです。
- 鼻、口、あごのすべてを覆う
- マスクを鼻すじにフィットさせる
- ゴムひもを耳にしっかり固定する
- 全体がフィットするよう調節する
もちろん、裏表、上下を正しく付けることが前提となります。
ただ、裏表がわかりやすく、上下はどちらで付けても大差ない「平型マスク」、形がわかりやすい「立体型マスク」と違い、正しい付け方が一番わかりにくいのが「プリーツ型マスク」です。
プリーツ型マスクの正しい付け方は次の通りです。
1. 表裏・上下を確認する
プリーツ型マスクには、裏表、上下がありますので、まずはそれを確認します。 わからない場合は購入したパッケージの説明書きを見るか、プリーツ型マスクそのものを観察します。ゴム紐が付いている部分が裏、プリーツ(ひだ)の向きが下向きになっている側が表です。
2. プリーツを広げる
付ける前にプリーツを広げておきます。 表を外側にして長さのある向きに対して半分に折り、鼻が当たる部分のワイヤーを曲げて、プリーツを上下に広げます。
3. 装着する
折った部分を開き、ワイヤー部分を鼻に当てて、顔とマスクの間に隙間ができないように押さえながらゴム紐を耳にかけ、装着します。
4. プリーツを伸ばしてフィット感を調整する
装着したら、プリーツをあごの下まで伸ばして覆い、全体的なフィット感を確かめ、調整します。呼吸をしてみて、空気漏れがあれば隙間が大きすぎると判断してください。
マスクの正しい外し方
マスクを使用中は、できるだけマスクの表面を触らないようにし、触れた場合はその手で目などを触らないようにしましょう。マスクの表面にはウイルスなどが付いている可能性があるためです。
また、マスクの使用中に息苦しくなったり、人が少ないから、飲み物を一口飲みたいなどの理由で、マスクを外すほどではない時に、一時的にマスクをズラすことがあるかと思います。この時、アゴの下にズラすのはやめましょう。 理由は、2つ。1つは、マスクやゴム紐が伸びてしまい、その後の装着時に顔とマスクの隙間が空いてしまってマスクの効果が薄れるためです。 2つ目は、もし正しくマスクを付けられていなかった場合、あごが覆えておらずウイルスなどが付着している可能性があります。あごにズラしていたマスクを戻すと、あごに付着していたウイルスがマスクの内側に付いてしまうためです。
マスクの扱いは、付ける際だけでなく外す際にも注意が必要です。マスクを正しく外す際は、なるべくマスクの表面には触らないようにします。 そして、片方の耳からゴム紐を持って外し、そのまま顔から外したら、反対側の耳にかかったゴム紐を外します。
また、使い捨てマスクなどの場合、付けていたマスクを廃棄する際は、ゴム紐の部分だけを持って、蓋付きのゴミ箱かビニール袋に入れて口を結んで廃棄してください。廃棄した後は、手指を石鹸と流水で良く洗うか、消毒剤を使って除菌・殺菌を行ってください。
まとめ
形状別に見たマスクの種類やマスクの正しい付け方、外し方、装着中の注意点などについてご紹介しました。
身近なようでいて、意外とよく知らないマスクの扱い、これからずっと付き合っていくことになるかもしれないので、今のうちに正しい知識を身に付けておきたいですね。