化粧品でSNSマーケティングするならどれ?媒体別ターゲットの違いまとめ
大勢の消費者が集まるSNSは、今日では広くマーケティングに活用されています。SNSの運営を支えているのは広告収入です。運営会社は、SNSの利用者に対して商品やサービスを紹介する広告を表示し、企業サイトや商品購入申込ページなどへの誘引を促すことによって利益を得ています。
マーケティングにSNSを活用する手段はその広告枠に出向することだけではありません。自社ブランドを紹介するSNSアカウントを立ち上げたり、有名人やインフルエンサー(世間への影響力が大きい人)に自社商品を紹介してもらったりする方法もあります。このように、SNSを利用して自社の良い評判を広める手法が「SNSマーケティング」です。
今回は、主要なSNSであるInstagram、Facebook、Twitter、Youtubeについて、それぞれが抱えるユーザー層の特徴をご紹介しましょう。
Instagramのユーザー層の特徴
Instagramは主に写真や動画をユーザー同士で共有する目的で利用されています。ユーザー数は2017年の時点で8億人、日本国内に限っても2,000万人です。ユーザー層は20~40代の利用者がもっとも多く、20~30代は60%を女性が占めています。
投稿するコンテンツのメインが画像や動画となるので、投稿を拡散させるためにはビジュアル的なインパクトを高めることが重要です。文章はどちらかといえば付録のような扱いになりますが、関連するキーワードを示すハッシュタグは検索にも利用されるため、付け方を工夫する必要があるでしょう。基本的にリンクは張れないので、商品ページなどへの誘導がしづらいSNSでもあります。
Facebookのユーザー層の特徴
Facebookは世界最大規模のSNSとして知られています。ユーザー数は2017年の時点で20億人、日本国内のアクティブユーザーは2,800万人です。ユーザー層は20~60代までと広く分布しており、40代のユーザーがもっとも多い構成となっています。20~30代は男女の比率がほぼ均等ですが、40~60代ユーザーの6割が男性です。
実名登録が基本なので、ビジネス上のコミュニケーションなど仕事に関連して利用する人が多いという特徴を持っています。リアルな人間関係のつながりで情報が拡散していくため、新商品の紹介やイベント情報など形式的でフォーマルな情報を通知するのに向いているといえるでしょう。
Twitterのユーザー層の特徴
Twitterは、140文字以内の短い文章を「Tweet(つぶやく)」ことができるSNSです。ユーザー数は2017年時点で3億2,800万人、日本国内では4,500万人のユーザーが登録しています。20~40代のユーザーが多く、特に20代の利用者は全体の6割と、若い世代に人気があるのが特徴です。
投稿できる文章の長さが短いため、利用する際は少ない分量で要点だけを伝えなければなりません。人々の共感や興味を呼ぶような投稿を行えば、リツイート(引用発信)によるさらなる情報拡散が期待できます。投稿はタイムラインに沿って、時系列的に表示されていくため、リアルタイムで今起きている出来事やイベントに関する情報を発信するのに適したメディアです。
Youtubeのユーザー層の特徴
Youtubeは世界最大級の動画共有サービスですが、動画を評価したりシェアしたりするSNSとしての機能も併せ持っています。月間アクティブユーザー数は2017年時点で8億人。ニールセンが行った調査によれば、日本国内の月間ユーザー数は2015年時点でPCからの視聴者が3,060万人、モバイルからの利用者が1,864万人です。
ユーザー層は 10~50代まで幅広く分布しています。特に10代の利用率は90%程度と高く、若年層に広く浸透したメディアだといえるでしょう。「気分転換やリラックスのため」、もしくは「面白い動画をシェアして家族や友人とコミュニケーションするため」に動画を視聴するユーザーが多いものの、動画視聴のみを行い、積極的に評価やコメントを残したり、シェアしたりはしないというユーザーも少なくありません。
ターゲットや商品コンセプトとマッチするSNSを選ぼう!
以上、主要なSNSの特性を比較してご紹介しました。自社の化粧品をSNSマーケティングでPRする際は、これらのSNSの特性をいかしてターゲットや商品コンセプトに適したSNSを選択しましょう。たとえば、メインターゲットが「若い女性」で商品コンセプトの一つとして「インテリアにもなるおしゃれなパッケージ」を設定していれば、Instagramを選択する、なとです。ハッシュタグにも工夫しながら活用すれば、認知度アップに効果が見込めるでしょう。
インターネットが発達した現代社会では、SNSは消費者にとって重要な情報源です。うまく情報を拡散することができれば、既存顧客が商品の良い評判を広め、自然と新しい顧客が増えていく理想的なループを築くこともできるでしょう。化粧品の販売促進には、ぜひSNSを有効に活用してみてください。