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化粧品の「顔」ともいえる容器の最適な選び方とは?

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化粧品の「顔」ともいえる容器の最適な選び方とは?

パッケージや容器は、商品を保護するためだけではなく、販促効果も狙える重要な要素で す。ブランドイメージを左右し、陳列されている中から消費者が手に取ってくれるかどう かといったことも、容器のデザインによって変わってきます。

化粧品の場合、容器は商品の「顔」ともいえる要素です。消費者は日々、化粧品を使う中で容器を目にし、手に取ることになるからです。見た目の良さに加えて、使いやすさも大切です。

容器を選ぶ際には、商品のターゲットや価格、コンセプトなどに合ったものであることが重要なポイントになります。具体的には、容器の材質、形状、キャップの種類を検討する必要があります。

今回は、一般的な化粧品容器の種類とその特徴、化粧品に合った選び方をご紹介しましょう。

材質

化粧品容器の材質には、大きく分けて樹脂(プラスチック)とガラスがあります。

樹脂は、化粧品容器に使われている素材としてもっともメジャーなもので、ガラスと比較して軽くて安価です。適度な光沢と清潔感があり、化粧品の入れ物としてはまさにうってつけだといえるでしょう。

また、加工しやすいため、さまざまな形状の容器を作ることができますし、表面に着色・加工を施すのも容易です。不透明なものを選べば太陽光(紫外線)を通さないため、光によって品質が劣化する化粧品にも適しているといえるでしょう。安価なので、大量生産にも向いています。

一方、ガラスは高級感があり、空気による酸化や成分が吸着されるおそれがないため、 製剤の安定性が保ちやすい特徴があります。また、変形しづらく熱を通しにくいため、外部からの影響によって変質しやすい化粧品の容器に適しているといえるでしょう。ただ、重く衝撃に弱いため、充填工場が限られる場合があります。

形状

化粧品容器の形状には、チューブタイプ、ジャータイプ、ボトルタイプがあります。

チューブタイプとジャータイプは、粘度の高いクリーム、ジェル、ペーストに適した容器で、ボトルタイプは化粧水や乳液など粘度の低い液状の化粧品に適しています。

チューブタイプは、一般的な歯磨き粉の容器のように柔らかく作られており、押すことで中身を適量ずつ取り出しやすいメリットがあります。使えば使うほど、だんだん容器がへこんでくるため、感触で減り具合を把握しやすいのも利点です。軽くて収納しやすく、持ち運びにも便利です。滴下タイプやドーム型で塗りやすいものなど製剤の性状や使用方法によってさまざまな形状の口元が選択できますが、素材は樹脂のみとなります。

ジャータイプは、クリームやゲル、パウダーの容器として使われます。ハンドクリームや整髪用ワックス、ボディクリームなど、ボディケア製品に使用されることもあります。外気に触れる面積が大きく、指を入れて使うため、雑菌が入りやすいのが難点です。防腐剤の配合など製剤に配慮する必要があります。

ボトルタイプは、化粧水や乳液といった粘度の低い液状の化粧品の容器として使われます。素材は、樹脂、ガラスとも可能。自立し、省スペースなため、陳列しやすく、消費者が購入後も管理しやすい形状です。

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キャップ

キャップには、ワンタッチタイプ、スクリュータイプ、ポンプタイプがあります。

スクリュータイプは嵌合性が高いため、スクラブ剤や持ち運ぶものに適しています。ワンタッチタイプは片手で簡単に操作でき、キャップを落とす心配もありません。ポンプタイプには、さらにミストタイプ、ドロップタイプ、泡タイプがあり、いずれも適量を吐出することができる点がメリットです。

デザインについて

化粧品容器は、そのままだと無色透明や白色のものが多く、オリジナリティを出す方法としては、直接容器に印刷する方法と、ラベルに印刷し貼り付ける方法があります。

容器は着色も可能です。着色することでデザイン性を持たせることはもちろん、太陽光の影響を抑えることもできるようになります。透明で色の薄い容器は太陽光を通し、品質が劣化する可能性があるため、化粧品容器にはあまりお薦めできません。

また、デザインは見栄えだけで考えるものではなく、人間工学に基づく使いやすさを考慮する必要があります。その際は、「持ちやすさ」「出しやすさ」といった主観的な側面と、「適量が出るか」「手のどの部分にもっとも力がかかるか」といった定量的な側面の両面から検討する必要があるでしょう。

容器の選択方法

化粧品を企画する際は、原料や処方といった中身はもちろんのこと、パッケージや容器など外側についての検討も重要になってきます。

日本ゼトックでは、長年の化粧品製造・OEM生産の経験から、容器に関するアドバイスも可能です。化粧品OEMをご検討の企業様はお気軽にご相談ください。

           

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