市場調査が重要!2017年の化粧品市場調査まとめ

どのような業界にも共通することですが、時代の流れに取り残されないためには市場調査を行うことが重要です。化粧品業界も例外ではなく、特に新商品の開発競争が厳しいことから、新しい情報は常にチェックしなければなりません。
今回は、2017年に矢野経済研究所が実施した化粧品市場の調査結果をもとに、化粧品市場の動向をご紹介したいと思います。
2017年の化粧品市場の動向は?
2017年11月、矢野経済研究所は「化粧品市場に関する調査を実施(2017年)」というプレスリリースを公開しました。化粧品業界の市場規模の変化と、その原因を分析したほか、5つの商品カテゴリー別に動向の変化をレポートしています。
本調査によると、2016年度の化粧品市場は前年度比102.9%のプラス、ブランドメーカーの出荷金額ベースで2 兆 4,715 億円となっています。市場が拡大した原因として、インバウンド(訪日外国人客)の需要が追い風になったことと、景気が回復しつつあることによる国内需要の増大を挙げています。化粧品メーカーが景気回復による需要増を見越して新商品の導入を進めたことも寄与しているようです。

商品カテゴリー別の動向は?
続いて、商品カテゴリー別の動向を見ていきましょう。市場全体が拡大したことからもわかる通り、化粧品全体の売上が好調なので、5つのカテゴリーすべてで前年を上回る実績が出ています。
スキンケア市場
化粧品市場で構成比46.5%と、最大の割合を占めるスキンケア市場は、前年度比 103.0%(1 兆 1,490 億円)という結果になりました。ヒットした商品に共通するキーワードは「敏感肌・オールインワンジェル・自然派(オーガニック)」など。売り場で多言語の接客を強化し、エステなど体験型のサービスを実施したことが訪日外国人客に受け、美容液・フェイスパックを中心に売上を伸ばしたようです。
メイクアップ市場
構成比22.2%のメイクアップ市場は前年度比104.4%(5,482億円)という結果に。ベースメイクではスポンジに染み込ませて使用するクッションファンデーションが人気です。ポイントメイクでは色落ちしにくいティントタイプのリップカラーなど、口元を印象づける商品が好調でした。
ヘアケア市場
構成比17.8%を占めるヘアケア市場は、前年度比101.6%(4,395億円)の実績を残しました。シャンプー・ヘアトリートメントでは「自然派」を訴えるブランドの拡大・単価上昇が続いています。ヘアカラーは40~50代の方向けのファッション性の高い商品が好評です。
フレグランス市場
フレグランス市場は前年度比 102.1%(296 億円)という結果に終わりました。構成比は1.2%ですが、プロモーションやカウンセリングの強化によりヘビーユーザーの増加や若年層の開拓が進んでいます。
男性化粧品市場
構成比4.8%と、存在感を増しつつある男性化粧品市場。トータルでは前年度比101.2%(1,192億円)と、不快臭対策を中心に拡大しましたが、スタイリング剤は前年比マイナスでした。現在は洗顔料だけでなく保湿・アンチエイジングなどの分野に商品ラインナップを増やしつつあります。
まとめ
2017年の化粧品市場は概ね好調に推移しています。インバウンドの増加や景気回復といった、市場拡大を牽引する要因が大きく変わらなければ、この傾向は2018年以降も続いていくことでしょう。
したがって、この流れに上手く乗るためには商品カテゴリー別に人気を集めているキーワードや、ホットなターゲット層へのアプローチを強化していく必要があるでしょう。化粧品市場全体に吹いている追い風を、うまく自社ビジネスの拡大につなげていきたいところです。