【年代別アンケート】気になる肌のお悩みは?
女性にとって、「お肌の悩み」は年齢を問わず気になるものの一つでしょう。また、「いくつになっても美しい肌でいたい」と願う人も多いものです。
今回は、化粧品開発のヒントを探るため、20代〜50代の女性にアンケートを取ってお肌の悩みと現在行なっているケアについて尋ねました。
顔のお肌で最も気になる悩みとは?約50%が「乾燥」と回答
Q1 顔のお肌の気になる悩みはなんですか?(複数選択可)
1位 乾燥…45%
2位 毛穴…34%
3位 しみ・そばかす…32%
4位 たるみ…31%
5位 くすみ…17%
6位 ニキビ…15%
7位 その他…7%
<「乾燥」を選んだ人のコメント>
昔から乾燥肌で悩んでいて、冬になると粉がふいて痒くなるのが悩みでした。30歳を過ぎる頃からより酷くなった感じで、とても気になっています。(30代/女性)
冬場は暖房を付けているので乾燥が気になります。(30代/女性)
季節の変わり目や洗顔後に乾燥を感じます。(40代/女性)
<「毛穴」を選んだ人のコメント>
鼻の黒ずみや毛穴が何度洗顔しても目立ってしまう。(20代/女性)
もともと肌が色白なので毛穴が開いたり詰まったりするとスゴく目立つから。(20代/女性)
30を過ぎてから鼻の毛穴の開きが気になるようになったから(30代/女性)
<「しみ・そばかす」を選んだ人のコメント>
子供の頃から紫外線対策をしてこなかったので、しみやそばかすが目立つようになりました。(40代/女性)
学生の頃、屋外で行うスポーツを行っておりその頃、ろくに手入れもしていなかったので、25歳を超えたあたりから顔のシミが気になるようになってきた。(20代/女性)
子供の頃からそばかすはありましたが、年齢を重ねたらシミが増えてきました。(40代/女性)
約半数の方が「乾燥」を選ぶ結果となりました。暖房を使う冬だけでなく、オフィスの冷房が気になる夏や季節の変わり目には特に乾燥が気になるという声も多く、1年を通して乾燥肌に悩まされている人が多いようです。
2位の「毛穴」の開きや黒ずみには、「いくら洗顔をしてもとれない」「変化がない」といった声が多く、ケア方法に悩む姿が見られます。また、乾燥、毛穴ともに、30歳を過ぎてから気になり始めたとの意見が多いことも特徴の一つです。20代と30代では肌質が変わるため、必要なケアも変わることを表す結果となりました。
3位の「しみ・そばかす」と答えた方の中には、「子供の頃に紫外線対策をしていなかった」という理由を挙げる人が多いです。大人になってから慌ててしみ・そばかす対策を行うよりも、若い頃からケアをしておくことが大切になるといえそうで、加齢による肌の変化だけでなく、若い頃のケアの内容や紫外線対策の有無が、現在のお肌の悩みを生み出しているようです。
綺麗な肌をキープしたい!一番力を入れているのは「洗顔」という結果に
Q2 どのステップに気を付けていますか(複数選択可)
1位 洗顔…49%
2位 化粧水…44%
3位 クレンジング…32%
4位 乳液…28%
5位 美容液…20%
6位 クリーム…17%
7位 下地・ファンデーション…9%
8位 何もしない…8%
<「洗顔」を選んだ人のコメント>
洗顔がちゃんとできていないと、その上に何を重ね付けしても効果があまり感じられない気がします。(50代/女性)
洗顔を行う際に毛穴の開きやすい鼻の周りや口周りなどを丁寧に洗って汚れを落としている。(40代/女性)
顔を洗いすぎて脂がなくならないようにしている。(40代/女性)
<「化粧水」を選んだ人のコメント>
洗顔の後の化粧水をしっかりしないとすぐに乾燥してしまうので、化粧水に一番時間をかけます。(40代/女性)
クレンジング後に化粧水をつけることは必ずやっています。そうでないと顔がパリパリになってしまいます。(20代/女性)
とにかく保水重視で、化粧水でたっぷり補給して乳液クリーム類でカバーするように心掛けています。(50代/女性)
<「クレンジング」を選んだ人のコメント>
クレンジングをオーガニック製品にかえました。乾燥肌には、石油系界面活性剤を使用していない物が良いと知ったからです。(40代/女性)
ファンデーションを顔に残すのが駄目だと思うので、クレンジングは念入りにしています。(30代/女性)
洗浄力の高いクレンジングは肌の乾燥が進行しやすいので、気をつけている。(30代/女性)
美肌を保つために気をつけているステップの第1位となったのは「洗顔」でした。3位の「クレンジング」とともに、ファンデーションや汚れを顔に残さないという意識が強いことがわかります。
また、「クレンジング、洗顔料の成分にも気を配り、肌への負担を減らす」「丁寧に優しく、しっかり汚れを落とす」といったことに意識を向けている人が多いようです。
2位の「化粧水」は、肌の悩みアンケート結果とも繋がっており、「保湿」「乾燥対策」に取り組んでいる人が多いことがわかります。洗顔やクレンジングでしっかり汚れを落とした後は、しっかり保湿を行うことが、肌の潤いを保つ努力と考える女性が多いといえます。
まとめ
お肌の気になる悩みと、お手入れで気をつけているステップは、当然のことながら、ほぼ連動する結果となりました。悩みの1位である「乾燥」と2位の「毛穴」の改善には、「洗顔」「化粧水」「クレンジング」によるケアが欠かせないと考える女性が多いようです
美肌を目指す人は、「いかに汚れをしっかりと落とし、乾燥を防ぐのか」そして「肌の保湿力をどう高めるか」という点を意識していることがわかります。
化粧品開発で成功を目指すのであれば、この悩みにどうこたえるかを考えることが大きなカギになるでしょう。
また、今回のアンケート結果からは、30代から乾燥や毛穴の悩みが増え始め、40代・50代になるとしみ・そばかすの悩みが増えるということもわかりました。ただしどちらも、その年齢になり急に現れた悩みというよりは、10代、20代のケアに対する結果が現れ始めた時期だといえます。
そう考えると、若い10代、20代といった年齢層向けに、30代以降で悩みとなりやすい肌トラブルを未然に防ぐための化粧品を提案するという方法もありそうです。
年齢を重ねるにつれて肌が変化するのは、当たり前のことです。しかし、刺激の少ないクレンジングや洗顔料を開発したり、肌に負担をかけない洗い方をレクチャーしたりと、化粧品メーカーから提供できる商品・サービスは、まだまだたくさん考えられます。
今回のアンケート結果を、化粧品開発のヒントにしてみてはいかがでしょうか。