地域を盛り上げるご当地化粧品|どんな成分が入っている?
地域を盛り上げるために、ご当地化粧品が開発され、人気を博しています。その土地の名産品などにちなんで作られたご当地化粧品はどれも個性的。数ある化粧品のなかで他社と差別化し、オリジナリティの高い化粧品を開発するための参考になるヒントが詰まっています。
今回は、人気のご当地化粧品からバラエティに富む4つのアイテムを取り上げてご紹介します。
栃木の乳液「レモン乳液」
「レモン乳液」は、栃木県民が親しんで飲んでいるレモン牛乳をイメージして作られた化粧品で、栃木県の道の駅やサービスエリアなどで販売されています。レモン牛乳のパッケージと似たデザインを採用しており、栃木県をイメージしやすくなっています。
成分にも注目してみると、保湿化粧品ではおなじみのヒアルロン酸はもちろんのこと、高い保湿効果が期待できるシアバターも含まれています。有名なご当地グルメで話題性を演出しながらも、成分にはこだわった本格派商品になっている点も人気の理由なのでしょう。
千葉のハンドクリーム「ゆめ牧場の手袋」
「ゆめ牧場の手袋」は、千葉県の成田ゆめ牧場でとれた新鮮な牛乳を使用したハンドクリームで、添加物が含まれていないため、肌への刺激が気になる方でも使いやすいことが特徴です。
もともと、手が荒れやすい牧場の仕事をしている人に向けて作られた商品だったのですが、評判が良かったため、誰でも購入できるように販売されることになりました。 このように、業務用の化粧品を一般向けに販売するというアイデアにも着目したいところです。
石川の美容パック「金華24Kゴールドマスク」
「金華24Kゴールドマスク」は金箔の生産量日本一の金沢ご当地化粧品です。金は、美の象徴として取り上げられることが多いクレオパトラもケアに使用していたといわれており、金が持つ微弱電流が人間の体内に流れているものと似ていることから、血行を促進したり肌のターンオーバーを正常化に導く効果が期待できるとされています。
通常、金箔はデリケートで取り扱いが難しいものですが、独自の技術でケアに用いられるよう安定化されています。
パック中は顔全体が金色になるのでインパクトがあり、話題のアイテムとしてプレゼントにも選ばれています。
宮崎の保湿ジェル 「どんタロ」
「どんタロ」は、宮崎県東臼杵郡にある南郷温泉の温泉水から作られた化粧品です。
南郷温泉の湯は、ミネラルがたっぷり含まれており、美人の湯ともいわれています。肌への優しさと保湿効果に着目し、試行錯誤を重ねて開発されました。使用感は軽く、トロッとしていることが特徴です。肌への浸透感もあり、温泉に入った後のようなすべすべの肌になると評判。
保湿ケアでは、化粧水や乳液など複数の化粧品を使用しますが、「どんタロ」だけで十分にうるおいを感じられる方もいるようです。化粧水としてだけではなく、美容液としての効果も持つ2in1が支持される理由のようです。
高品質は絶対条件。付加価値にもこだわりを!
ご当地化粧品と一口に言っても、それぞれの着眼点やこだわりはさまざまでした。そして、単にご当地の特産品の成分や使用されているだけでなく、商品イメージを裏切るような高品質の化粧品だったり、2in1という利便性を持ち併せていたりと、品質が高いことは絶対条件となっています。
化粧品開発をご検討中の企業様は、高品質に+αでどのような付加価値をつけるかという観点で企画を進めてみてはいかがでしょうか?