化粧品業界で新規事業を立ち上げる企業の担当者におすすめの本5冊
化粧品業界は、伝統的に他業種からの新規参入が多い業界です。事業の立ち上げを任された担当者はほかの企業の事例を参考にしたり、業界研究を行ったりして準備を進めていくことになるでしょう。しかし、新規事業の立ち上げは決して簡単なプロジェクトではありません。なかには何から手を付けたらいいのかわからず、途方に暮れている担当者もいるのではないでしょうか。
この記事では、そんな悩みを抱える担当者の方に役立つ本を5冊ご紹介します。化粧品業界のあり様や商品企画の進め方、事業立ち上げ時に注意するべきポイントなどがわかりやすく説明されているので、ぜひ参考にしてください。
図解入門業界研究最新化粧品業界の動向とカラクリがよ~くわかる本(秀和システム)
引用:Amazon「図解入門業界研究最新化粧品業界の動向とカラクリがよ~くわかる本」
タイトル通り、過去から現在に至る化粧品業界の動向と、業界各社がどのように市場の変化に対応しているのかを図解した本です。新規参入を検討するにあたって、まず業界の現状がどうなっているのか知りたい人の入門本として適しているといえるでしょう。専門店や百貨店ブランド、通販など、販売経路別に業界にどんな出来事が起きてきたのか、どのブランドがどんな商品を販売してきたのかが時系列に沿って説明されています。各社が行ったプロモーションの方法も紹介されているので、参入後の販売促進活動の参考になるはずです。
コンセプトで勝負!小資金でスタート! 化粧品ビジネスで成功する10の法則 (同文館出版)
引用:Amazon「コンセプトで勝負!小資金でスタート! 化粧品ビジネスで成功する10の法則」
化粧品事業を立ち上げるにあたって必要な手順や、事業を成功に導くためのポイントを紹介した本です。化粧品業界の特徴や、商品開発の方法、どのような生産・販売プロセスが必要なのかについて解説されています。新規参入の成功事例も紹介されているため、自社の手本となるモデルケースを探すのに最適です。化粧品にづくりに応用きそうな技術や素材を持っている企業におすすめです。
自分ブランドのコスメで、キレイを実現! オリジナル化粧品を「つくる」「使う」「売る」(BABジャパン)
引用:Amazon「自分ブランドのコスメで、キレイを実現! オリジナル化粧品を「つくる」「使う」「売る」」
ノウハウゼロの企業や個人が化粧品OEM(受託製造)を利用してオリジナル化粧品を開発・販売する手順が解説された本です。商品を作る段階については、使用目的や部位、感触、香りなど細かいポイント別に商品コンセプトを決めるコツが説明されています。商品の上手な「使いこなし術」を商品の魅力をPRするためのポイントとして「売り手自身が提案していくべき」と主張している点が特徴的です。消費者目線に立ったセールスの方法やオリジナル化粧品の成功事例も学べます。
自分でできる「化粧品製造販売業」許可申請(薬事日報社)
引用:Amazon「自分でできる「化粧品製造販売業」許可申請」
自社で化粧品を販売するためには「化粧品製造販売業許可」と呼ばれる許可を申請し、取得しなければいけません。こちらはその申請手続きの詳しい手順を行政書士である著者が解説した本です。審査で重要視される項目や、必要書類等がわかりやすく列挙されています。
ゼロからはじめる通販アカデミー(ダイヤモンド社)
引用:Amazon「ゼロからはじめる通販アカデミー」
化粧品販売において有効な販路のひとつである「通販」について、成功の秘訣を解説した本です。事業計画や商品開発など、通販事業の各プロセスが重視するべきKPI(重要業績評価指標)を中心に説明されています。新規顧客の開拓や既存顧客への販促といったマーケティングの分野、ECサイトの作り方やコールセンターといった顧客との接点など、気になるポイントも網羅。物流、組織づくりに至るまで、化粧品通販をスタートするにあたって必要となる要素はすべて抑えています。
新規事業成功のヒントを本に学ぼう
新しい物事をスタートするとき、本から知識やノウハウを学ぶことはとても重要です。自分ひとりで考えているだけでは気がつけないような重要な示唆が得られたり、新しい知識から思わぬ成功のヒントが見つかったりすることもあります。今回ご紹介した5冊の中に気になるタイトルがあった人は、ぜひ一度読んでみてください。